8/23/2016

犬仲間



以前、書いたクレームという記事から早くも2年と4ヶ月が過ぎた。
あれから、この街にもだいぶ慣れ、その間に娘は巣立って行ったし、うちの犬たちも随分大人しく(?)なった。デューちゃんはこの週末に推定11歳に、コズモは7月で推定7歳になった。コズモの後に少し間をおいたがデューイも obedience class を受け、Dog Parkでの他の犬たちともまぁまぁ問題なくやっている。

さて、先の記事をわざわざ紹介したのには訳がありまして。



先日、犬たち連れてDog Parkへ行った時のこと。散歩がてらに寄ったのだが、Dog Parkへそろそろ到着という頃、駐車場に近所の人がいるのが見えた。
彼女のとこの黒い犬の姿もあり、車の後部座席へ犬が飛び乗って、ちょうど帰るところなんだなと思いつつ、「ハーイ!」と手を振った。彼女も手を振り返し、わたしはD&Cを連れてそのままParkの方へ歩いていると、「ねー、あの木が倒れちゃって大変だったわねーー!」と声をかけられた。
「そうなのよ!!」

これは、我が家の前庭に立っていた大きなマメナシの木が7月の嵐の夜に雷に打たれて(?)八つ裂きになってしまった事件のことだ。わたしはその経緯を軽く説明し、自分の留守中に起こったことで、夫から送られてきた写真を見てぶったまげたことなどを話した。すると彼女は、
「やっぱりどこかへ行ってたのね!?夏の間、ずっと、留守なのかな、どうしたのかな、犬たちの姿も見ないな、って心配してたの!」
と、言うではないの。びっくり。
そこで、毎夏自分は家族に会いに日本へ帰っていること、その間、夫は仕事しているのだが留守がちなので犬たちは祖父母のところに預けていること、夫が仕事の合間に時々家に帰ってきてたことなどを伝えた。彼女は、そうだったの、と大きく頷きながら、「また会えて良かったわ!じゃぁまたね!」と、帰って行った。
そっかー。心配してくれたんだー。来年は彼女にも声をかけてから帰国しなくっちゃ、と、心に誓う自分。

しかしーーー
変われば変わるモンだ。

この彼女。以前(わたしたちがここへ引っ越して8ヶ月くらいか)、犬たちと散歩中のわたしに(夫はこの時いなかった)あることを忠告してきた女性だ。
彼女に「おしっこをさせないで欲しい」と言われてからは、とにかく注意してきた。
その場所を通る時には匂いを嗅がせるのも避けてきた。
そのお宅は、芝生を定期的に業者に頼んで手入れしているようだったが、その業者の立てた小さなサイン(看板のようなもの)の裏側に、NO DOG!と手書きされているのを何度も見ては、はぁ。。。とため息をついたものだった。


彼女のところに子犬がやってきたのはいつだったろう。半年以上前のことだと思う。
最初は見間違いかと思った。でも確かにいつも黒い子犬がいる。もしかしたら彼女の娘さん(時々、訪問していた)の犬かも・・・とも思った。が、娘家族がいなくなっても尚、その子犬は残っていた。
預かっているのか???


ところがその犬は、彼女の家に迎え入れた犬だったらしい。いつだったか、犬たちと散歩中の夫が、その子犬を散歩させている彼女とバッタリ会い、そこで立ち話をしたのだそう。夫曰く、「同一人物とは思えない。犬のトレーニングについて色々と訊かれたよ」
わーお。という感じ。

それにしても不思議だったのは、あれほど芝生の手入れにこだわって、犬たちのおしっこの心配をしていた彼女の家の周りに、無数のpoopが残されているということだった。
彼女の家にはフェンスがなく、犬を外へ出す時には必ず飼い主も一緒に出ることになる。でも、どうやらその時にpoopの処理をしない様子。多分定期的に拾うのだろう。自分たちの敷地だから、まぁいいのだろうけれど。でも歩道から見えるところ、あちこちに放置されているブツの山。
なんだか笑ってしまった。あのやんちゃそうな黒い子犬に振り回されているのかもしれないなぁ。


今ではもう彼女の家の周りの芝生のサインにNO DOG!の文字はない。彼女は今も尚、庭造りに精を出しているが(ヤードワークが趣味らしい)、犬の散歩やトレーニングも頑張っているようだ。何より、犬を迎え入れてからは犬好きになったらしく、わたしたちに対する態度も180度変わった。嬉しい限り。





と、久しぶりにこちらへ書いておこうと思った次第。
彼女とは今じゃもう、立派に犬仲間。うしししし。笑